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ディズニー最古のショーが選ぶ最新のd&b J-Series


誰もが大切にしている物で、お気に入りのテディベア、高校時代の卒業アルバム、初恋の思い出の品などがありますが、 ファーストキスをした公園の木やお爺さんと一緒に釣りをした時の記憶など、大したことではないけれど記憶に残り続けていることがあると思います。 ディズニーと言えば、私達にとってこれらと合い通じるものがあり、人々は昔の記憶に触れようとそこを度々訪れるのでしょう。 元々5年間の予定で開催されたディズニーランドのFantasmic!が、何故今も継続されているかということにも現れているかと思われます。



「このショーは、1992年の開演以来今や14年目に突入しています。」とBrian Hsieh氏が話し始めました。「普段は毎晩2回のショーが行われますが、 これはレーザー、水や炎による演出効果、スタント、照明が連動し、音響はマルチチャンネルの大規模なものです。 多くのゲスト達は、一日の終わりにこのショーを観てから帰路に着きます。」よく練られた脚本のこのショーは23分間続きます。「観衆規模は約9,000人です。」

「私は、ディズニーランドに勤務して10年になります。良くあることですが、この仕事は既にここに勤務する友人の紹介のおかげでスタートすることができました。」 Hsieh氏は高校卒業後ずっと劇場で働いて、劇場関係設備の自分のレンタル会社を共同経営しながらロサンゼルスやその周辺地域の劇場で活躍していました。 「私がこのショーに関わって10年が経ちます。 その間、例えばディズニー カリフォルニア アドベンチャー パークにあるHyperion Theatreで1年間行われていたBLAST! なども手掛けましたが、 このFantasmic!は多少の維持管理と設備更新などの面倒をみることを要求されています。」Hsieh氏は、ブロードウェイのLestatやThe Pirate Queenといったショーのアシスタント音響エンジニアとして、 ディズニーランド以外で他の仕事も手掛けています。「これらの仕事は全てJonathan Deansとの共同作業で行っています。 私がディズニーで2年目の時には、 ラスベガスで行われたMystere(シルク ドゥ ソレイユ)にも関わっていました。そしてその後、Mamma MiaでBobby Aitkenと一緒に働きましたが、そこで初めてd&b audiotechnikに出会ったのです。」 その時の出会いが、つい最近機材を更新したFantasmic!に繋がっています。

「私達が、如何にしてFantasmic!の機材を選定したかについての話しに進めましょう。」Hsieh氏は振り返って説明します。 「最初に私は、2つのメーカーMeyerとd&bへ行き、私の要望を説明しました。 両社とも非常に高い水準の音響機器を生産しています。 d&bアメリカのColin Beveridgeは一連の製品をパーク内に持込み、丁寧な説明とデモを行ってくれました。Meyerも同じ事をしてくれました。 その後私達は、それらの製品をステージとなる人工島に設置してみました。」Fantasmic!は、「運河」に囲まれた場所に島を作る若者の話です。 「一番近い客席までが70フィート(約21m)あるので、最初はd&bのCi3ラウドスピーカーならば、その位の距離は簡単に到達でき明瞭度も優れているだろうと考えましたが、 結果も思った通りで音質も非常に良い物でした。そして、機材を決定する上で考慮すべきもう一つ重要な要素が時間でした。 全ての工事をたった4日間で終わらせなければならなかったのです。d&bラウドスピーカーの場合、ケーブルなどの基本的な物は以前の物を流用することができたので、 工事時間を短縮することができました。またスピーカーが設置される場所が非常に過酷な環境なのでそれも考慮しなくてはいけなかったのです。 人工島を取り巻く運河と噴水、それにビデオ投影用に霧を使ったミストスクリーンもあるため、周囲は水が沢山あります。」3つのミストスクリーンは幅50フィート、 高さ30フィートで、毎分700ガロン(265リッター)の水がポンプで放射されます。「本当に辺りは、全てがびしょ濡れになります。 ラウドスピーカーはそこから20フィート(約6m)しか離れていないので、これもまたびしょ濡れになります。さらに花火からの落下物がそこに降り掛かかったりします。 設置環境の大気は急激に下がったり、上がったりする上に、運河にはカモが住み着いていて至る所がフンだらけになります。従って、 小雨程度に耐えうる標準的な屋外用ラウドスピーカーの範疇を遥かに越える程の大変な環境なのです。」

「d&b Ci3、B2サブウーファーは共に、全てのドライバーがキャビネットの後方に位置するため、あまり心配はしていませんでした。」 そこまで決めていた後に、何故違う物を導入されたのでしょうか?「d&bの新しいJ-Seriesが発売された時、Colinは再度そのデモを熱心に勧めてくれました。 ショーの中では力強いオーケストラ演奏で大幅な強弱の変化があり明瞭さが重視されます。そうした理由により変更しました。Colinは、 Ci3と比較して試聴できるようJ-Seriesを持ち込みました。放射性能は同程度でカバレージはわずかな違いがありましたが、 決定要素は単に配置とデザインが要因です。満場一致でJ8に決まりました。」しかし、J-SeriesラインアレイはCi3よりもドライバーの位置が前方だったりしますが、 それらの問題は大丈夫だったのでしょうか?「ドイツの工場からの回答では、J-Seriesキャビネットはこのような環境に対してCi3よりも適応できるということでした。 実際にJ-Seriesはデモの間しばらくそこに置いてありましたが、何も問題はありませんでした。仮に製品固有の弱点があった場合、これまでに明らかになっていたでしょう。」

システム設計についてはどのようになっているのでしょうか? 「2台のJ8と2台のJ-SUBで構成されるJアレイが4箇所にあり、 これらは音楽再生専用として使用しています。メインランドの端(運河の上側)に沿っていくとディレイ用のMeyer製UPA-1CとMSL-2Aがタワー上にあります。 d&bとMeyerのラウドスピーカーは、音響的に澄んだ音質と正確な音という点で互換性があるため、組み合わせても何の問題もありませんでした。 それからd&b Ci90とCi60のサラウンドシステムがあります。音声はすべて8トラックでの再生、約40出力のMeyer製LCS Matrix3システムによるオペレーションです。 d&bとMeyerのラウドスピーカーは、全てd&b D12とE-PACアンプで駆動されます(それぞれ28台と18台)。」「アンプは島とコントロールブースの2か所に分けてあり、 d&b ROPE Cコントロールソフトウェアを使って、集中制御室から両方のシステムを監視することができます。次に、毎晩常に音響専任のオペレーターが常駐しないことを考慮すると、 システム全体をショーのマスターコントローラーに従属させ、且つショーのコントロールオペレーターが、ラウドスピーカーシステム全体にアクセスおよびモニターできることが必要でした。 D12とE-PACアンプについて私が非常に気に入っているものの1つが、駆動しているラウドスピーカーをアンプが完全に把握しているため、機種を選択するだけで全ての保護機能が自動的に設定されることです。 これは他にも似たようなシステムはありますが、駆動するスピーカーに応じて設定したい要素ごとに全て手動で設定する必要があり、d&bのように簡単にはいきません。」

わずか4日でシステムを設置・施工を完了させるには時間とマンパワーが最も重要でした。Hsiehとチーム主任らが率いる18人の技術者が昼夜問わず作業を続けました。 Jeremy Rynders、Doug Hatfield、James Adlingによって古いシステムが取り外された後、新しいものの設置と調整を行いました。 「これはまさに、d&bチームの協力を含めた優秀なチームの努力によって短期間で行えたと言っても良いでしょう」

「このショーは元々5年間の開催予定で計画されていたのですが、それが今や14年目に入っており、いまだに毎晩満席状態です。 私は未だに来場される多くのゲストがこのショーを観るために来ていると思っています。Fantasmic!は、ディズニーランドのエンターテインメントを代表する最高の物です。 最近、作曲家の助手の方から『今までに聴いたことが無い音を聴いた』と言われました。正しい仕事を行ったと実感が沸くコメントを聞けるのは非常に嬉しいことです。」
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