d&b Soundscapeでショーは続く。

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アルメリア市立交響楽団は毎年恒例のクリスマスコンサートの準備開始にあたり、コロナ規制により、例年の会場、アルメリアの大聖堂を使用できないという問題に直面しました。しかし、d&b Soundscapeのおかげで、長年愛され続けてきたこの会場を人々の心の中に再構築することができたのです。 アルメリア市立交響楽団(OCAL)は、毎年恒例のクリスマスコンサートでヘンデルの「メサイア」を演奏することを予定していました。合唱、ソリスト、フルオーケストラによるドラマチックなこの作品は、クリスマスの楽曲として人々の間で変わらず愛されています。このコンサートは通常アルメリアの大聖堂で開催されています。この大聖堂は1524年に建てられた歴史的建造物で、ゴシック様式とルネッサンス様式の影響を受けており、観客にとっては美しい室内建築のみならず、独特の音響特性を楽しめる場所でもあります。 コロナ対策を考慮しなければならなかった2020年12月、このコンサートの制作チームは、当初の予定通り大聖堂で上演することができないと判断し、アルメリアの町で公演を行うために、会場をより安全なマエストロ・パディーヤ・ホールに移動せざるを得なくなりました。 制作チームは、例年と同じ体験を観客に提供するため、町の大聖堂の雰囲気と音響ダイナミクスを客席で再現する作業に取り掛かりました。
目標は、コロナ規制を順守し、最高レベルのパフォーマンスを維持しながら、マエストロ・パディーヤ・ホールを視覚的、音響的、そして嗅覚的にも大聖堂に変身させることでした。OCALのジェネラルマネージャー兼イベントプロデューサー メルセデス・オリバー氏
実行チームは、ホール内で大聖堂のサウンド体験を再現するために、T-Seriesをベースにしたd&b Soundscapeシステムに注目しました。d&b Soundscapeは、強力なDante対応シグナルマトリックスをベースにした革新的なオーディオシステム・プロセッサーであるDS100 Signal Engineをその中核とし、2つのソフトウェアモジュールEn-SceneとEn-Spaceを使うことで比類ない創造性を約束するシステムです。 「没入型サウンドは求めていた雰囲気を作り出すために新しい役割を担いました。音楽家達の素晴らしい演奏は、ちょうど適切なボリュームの残響でサポートされ、聖堂の響きのように伝えられました」
言葉を失いました。イマーシブなサウンド、映像のマッピング、お香が私たちを大聖堂の雰囲気で包み込んでくれました。マエストロ・パディーヤ・ホールのミキシングエンジニア チェリウス・サルメロン氏
d&b En-Sceneは、最大64のサウンドオブジェクトを個別に配置、移動できるサウンドオブジェクト・ポジショニングツールであり、各サウンドオブジェクトが視覚的および音響的に合致するように、ステージ上で起こっていることを正確に描写します。d&b En-Spaceは、どんな空間でも残響特性を作成および変更できるインライン型のルームエミュレーション・ツールです。これらの残響特性は、国際的に有名な9つのパフォーマンス会場の音響測定から得られたエミュレーションで、オーディオプロセッサー内でコンボリューションされます。制作チームは、会場に180°のEn-Sceneセットアップを準備し、En-Spaceと組み合わせることで、大聖堂の音響環境を再現するとともに、没入感のあるコントロールされたサウンド体験を実現しました。
オーケストラは通常アンプを通さずに演奏を行っているため、この透明感をできるだけ維持することが重要な課題となりました。Soundscapeのおかげで、妥協することなく自然なサウンド空間を作り上げることができました。フアンマ・デ・カサス(d&b)
「そしてさらに、全く異なる空間で大聖堂の雰囲気を音響的にシミュレートするという目標もSoundscapeの音響エミュレーションソフトウェアで達成することができました。また、大聖堂の内部をホールの5面に映像マッピングして視覚化することとあわせて、素晴らしい結果を得ることができました」 例年とは違う会場に座っていても、音響的には親しみのある雰囲気が作り出されたのです。 Producción Técnica TJL社ディレクターのルイス・ロペス氏は「観客が客席に入った瞬間から、興奮している様子が伝わってきました」とコメントします。「音響、照明、映像が一体となった統一感のあるコンサートでした。会社全体、音響部門、映像部門のチームワークが功を奏して、素晴らしいコンサートを実現することができました」

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