The Lowry celebrates its tenth anniversary with a ‘first in the UK’ from d&b

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SalfordはSalford Quayに居を構える劇場でThe Lowryの10周年を祝うのは、イギリスで初めて導入されたd&b audiotechnikの最新機種E6ラウドスピーカーです。一見すると、お祝いと言うほど大した出来事ではないように思われますが、そこには大いなる歴史が存在するのです。E6はE3の後継機種なのですが、そのE3はd&b audiotechnikのラインアップの中でも最もポピュラーな存在であり、世間では最も汎用性の高いモデルとして知られています。事実、この20年間において、世界各地の何千もの劇場やコンサートホールがE3を採用しています。

撮影:Len Grant氏、Peter Fellows氏

The LowryのテクニカルマネージャーであるDave Woodward氏は、E3についてこう語っています。「当時の建築設計における流行の例にもれず、10年前のオープン当初からLyricではディレイが必要とされていたため、E3を導入することにしました。事実上、ツアーでここを訪れる演者はみなd&bのラウドスピーカーシステムを備えているため、当然の結論だったとも言えます。」

Lyricは1730人を収容可能であり、その観客席は階段状になった円形をしています。「ここではテレビ役者による演劇が数多く催されるため、ディレイの補強に対する重要性は二つの理由に基づいています。まず、テレビ役者は、普段劇場で活躍している役者に比べると声が小さいという点。そして、こうした演劇は基本的にお年を召したお客さんに好まれるため、それなりの音量が必要になるという点です。フロートマイクを使用する際などは特に、観客席後方まで音が達するように気をつけなくてはいけませんでした。また、観客席後方の壁には装飾が施されており、そこで音が反響することで音質に悪影響を与えることも分かったのです。」

そのE3をE6に置き換えることになった際、Woodward氏は二の足を踏んだそう。「Wigwam社のPaul Braddock氏から、E3は製造中止になったが、E6はとても良い製品のようだと聞かされました。もちろんd&bがラインナップの刷新を軽々しく考えるはずはありませんが、それでもPLASA Northを訪れ、自分の眼で確かめる必要があったのです。実際の音は聞けませんでしたが、用途に応じて自在にホーンの角度を設定できるというのは大きな魅力でした。例えば私たちの劇場でもカンファレンスなどの催しが定期的に開催されていますので。E3以上とは言えないかもしれないが、サウンドの質は間違いないとPaul氏が保証してくれたので、導入に踏み切ることが出来ました。十分なボリュームと、1台のアンプの1つのチャンネルで同時に運用出来る数を考慮すると、私たちにとってはE3以上の製品だと言えるでしょう。」

Woodward氏はそれぞれの観客席階にE6をぐるりと配置し、同時に劇場後方にはドレープを設置することで反響を和らげています。また、Studioにはフロントフィルとして4台のE6を採用。「PaulによるE6の配置案は私たちのニーズにぴったり合致するもので、Lyricの可聴度は大きく改善されました。Studioに追加で配備したラウドスピーカーは容易な移動が可能になっており、他の場所で一時的に使用したい場合に役立ちます。また、Wigwamは道路をちょっと行った先にオフィスを構えているため、設備の急なニーズにもすぐに応えてくれます。こうした改善点には眼を見張るものがあります。今回のシステム刷新はLyricの10年目を祝うのに相応しい出来事でした。」

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