D80: 洗練されたおとぎ話が現実に

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風が多いことで知られるデンマークの北西の端にある小さな街にAllround社は拠点を置いています。地域の市場が立つこの街、Stuerはあまりにも遠く、デンマークの首都であるコペンハーゲンから王子が駿足の馬に乗っても6日を要したという位置にあります。王女が待ち焦がれているにも関わらず、彼は途中馬を止め、ハンス・クリスチャン・アンデルセンという男と話をします。ここでなぜ、おとぎ話が?と思われるでしょうが、約6年前のこと、Allround社のオーナーであるラース・ペデルセン氏はd&b audiotechnikのQ-Seriesシステムを購入しました。これは彼にとって初めてのd&b audiotechnik製品でした。正式にはAllround Sound and Lightという名称をもつ同社が成長を遂げる間、彼は数年にわたって投資を続けた結果、今ではデンマーク最大のPAレンタル業者となりました。それは、まるでハンス・クリスチャン・アンデルセンのおとぎ話のようだったと思います。クリスマス直前に24台のD80が Allround社に納品されました。「この受注の規模には正直驚きました。」と述べるのは、デンマークでd&b製品を販売する代理店Alfa Audio社のラース・フレデリクセン氏です。彼はさらに、「ペデルセン氏のダイナミックな成長はよく巷でも噂になっています。」と加えました。しかし、D80がボンネット下のエンジン以上の役割を果たせることにはそれなりの理由があるのです。4チャンネル D80のパワー性能だけをとってみても印象的です。これはV-Seriesのパフォーマンスにさらに+4 dBが加えられることになります。しかし、パワーによる増加以外の全体に焦点をあててみると、D80のより洗練されたメリットが明らかになります。あなたならボンネットの下は見たくないと思うかもしれません。しかし、ドライバーなら誰もがシステム全体の性能が最高なものであってほしいと願うことでしょう。これを現実なものとするのがd&bシステムなのです。シームレスなワークフローは向上的に求められています。しかし実際にはこれが達成されていないことがほとんどです。どんな音響プロジェクトであっても、固定設備、イベントに関わらず、会場の設定から始まります。会場データをもとにd&b ArrayCalcの中でプロジェクトが築き上げられていきます。空間が作られ、システムが選択されたら、データがd&b R1リモートコントロールソフトへと直接エキスポートされるのです。R1へのプロジェクトロードが完了したら、あとはラウドスピーカーを設置し、アンプにつなげ、システムの調整を行なうだけです。コンポーネントパーツの洗練さを覆い隠してしまうほどの、シームレスなワークフローです。これを知っていればラース・フレデリクセン氏も驚くことはなかったでしょう。Allround社は、D80 24台だけに投資することで128台の V-TOPと64台の V-SUBのパワーを獲得したのです。つまり、これはペデルセン氏の無鉄砲さやハッタリ的な行動を表しているのではないのです。「D80のポテンシャルについては十分に事前研究しました。この4チャンネルアンプによって追加されるパワーは凄いものがあります。その点とその柔軟性が僕の心を動かしました。d&bのどのラウドスピーカー製品シリーズも駆動でき、強力なゲインを約束するD80は、Allround社のようなレンタル業者にとって理想的な装置ともいえます。しかし僕がこの製品を購入した理由は他にもあります。それは、パワーが追加されることで過渡応答性が大幅に速くなると感じたからです。これは私の主観的な意見かもしれないということは良くわかっていますが、実際に僕はJ-Seriesでその違いを感じました。これらの機器を入手して以来、既にあったQ-Seriesを同じようにD80で使用してみました。正直なところ、Q-Seriesには非常に満足しましたが、D80と使用することで以前より良くなったと感じました。」これがおとぎ話の終わりだと考えられると思いますが、ペデルセン氏のサクセスストーリーはまだまだ始まったばかりです。

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