d&b Soundscapeで壮大なスケールの芸術を体験

© Credit - Alicia Canter

ニティン・ソウニーのデビュー・アルバム『Beyond Skin』20周年を記念するロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートでは、5000人の観衆が心を揺さぶられました。ニティンのこの名アルバムの全曲がライブで演奏されたのは今回が初めてです。テレビやラジオのプレゼンターとして有名なニッキー・ベディは、そのプレショーを「世界中の人々の人生を左右する」と表現しましたが、ロンドンの名会場はこのような忘れられない夜にぴったりの舞台でした。

ニティンとスタッフは、これが単なるコンサートではないことは初めからはっきりと分かっていました。ステージのプロットは、ミュージシャンのアンサンブル、London Contemporary Voices合唱団、そして多くのスペシャルゲストなど、寸分の隙間もないほどタイトに組まれていました。

ステージに立つパフォーマーの数といい、全体の雰囲気といい、これは、ニティンがこれまで行ってきたショーの中で最も大規模なものになりました。しかし、このアーティストにとって最も重要なのは観客との間の親密な雰囲気を保つことでした。FOHエンジニアのデイビッド・マキュアン氏を中心とするチームは、このような巨大なスペースで親密感を得るために、彼がWOMADフェスティバルのd&b Soundscapeステージで体験したd&b Soundscapeを選びました。

私が初めてSoundscapeを耳にしたのは2019年のWOMADでした。そこで聴いた『Saving Grace』のミックスにすっかり魅了されたのです。特に野外フェスでしたから、イマーシブなサウンドの素晴らしさは私の期待を遥かに上回るものでした。楽器や声が見事にポジショニングされていて、見ているものと一致していました。ロイヤル・アルバート・ホールでのニティン・ソウニーのコンサートのためにSoundscapeを使用しようとすぐに決定できました。ショーは大成功に終わりましたよ。デイビッド・マキュアン氏、FOHエンジニア
© Credit - Alicia Canter

マキュアン氏はロイヤル・アルバート・ホールに常設されているd&bシステムを補完するために、180度Soundscapeシステムを選択しました。これは5台のd&b V-Seriesによって実現されます。オブジェクト指向のミキシング機能を備え、処理の中核を担うDS100シグナルエンジンは、d&b R1リモート制御ソフトウェアに統合され、その操作はタッチスクリーンで行われます。

ロイヤル・アルバート・ホールのプロジェクトマネージャーであるジェイ・ジョーンズ氏は、「このチームは、夜中に行われる搬入、そしてその結果として余儀なくされた妥協に何年も悩まされてきました」と振り返ります。「Soundscapeを使ったニティンのコンサートでは、このホールに備えられた受賞歴のあるサウンドシステムを基盤として使えたので、必要なインフラはおおかた整っていました。よりクリアで、そして全席どこでも一貫した体験を届けることができました」 

コンサート終了後、興味をそそられ、あるいは今聞いたものに戸惑いを覚えさえした聴衆がサウンドデスクを訪れましたが、彼らは一様に歓迎されていました。マキュアン氏はシンプルにこう言います。


Soundscapeのおかげで、私が作ってきたものの中で最もイマーシブで、開放的なサウンドミックスを実現できました。見た通りに音が耳に入ってくるので、とても自然に観客とのつながりを築くことができます。どのギグでもこんなサウンドであって欲しいですね。
デイビッド・マキュアン氏

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