クリアウォーターの教会にさらなる忠実性とヘッドルームをもたらすd&b Soundscape。

フロリダ州クリアウォーターにあるカルバリー教会は3D音響を取り入れるにあたって、d&b audiotechnikのSoundscapeを採用しました。カルバリー教会は、改善できる点を調査した結果、聖域の音響システムが十分ではなく、教会のニーズを満たしていないと判断しました。同教会は2021年、メリーランド州ウィートンのWashington Professional Systems (WPS) 社に連絡を取り、空間の音響的な制限の枠内で全体的な音質を改善するような、まったく新しい聖域用音響システムの設計のサポートを依頼しました。2,000人を数える会衆とのつながりとコミットメントの改善を望んでいたこの教会は、Soundscapeを実現技術として用いることで、2,000席を有するこの施設全体で目標を達成することになります。この教会は複数のキャンパスを擁し（オンラインキャンパスを含む）、それらのキャンパス全体の4,000人を超える人々に向けたミサのライブストリームを行います。教会の会員数は10,000人です。

d&b Soundscapeでは、従来のシステムと比べてもっと空間ディテールが得られ、ヘッドルームが広がり、ミックスエンジニアの負担が軽減します。システムは自動的に最適化されて、各ラウドスピーカーが異なる信号のミックスを自動的に処理します。そして、レベルとディレイの両方が調整されて、ラウドスピーカーがまとまりのあるグループとして効果的に機能するようになります。そうして来場者は位置を正確に把握することが可能になります。このシステムではミックス処理がそれほど多く求められないので、多くの場合、エンジニアが必要とするチャンネル処理とプラグインが少なくなります。そしてサラウンドを追加すると、機能がさらに向上します。

教会の聖域では対処しなければならない課題が色々とありました - 空間全体の音声カバレッジが芳しくないこと、帯域幅の顕著な下落、座席ごとにかなりの品質の違いがあること、音楽的アクティビティーの際に起こるコムフィルタリング、語られる言葉とバンドのボーカルの音声明瞭度が低いこと…。聖域は当初、伝統的な扇形のホールとして設計され、傾斜を最小限に留めた単一の円形型座席セクションを備えていました。