Camdenグリーンフェアでのd&b。
我々の歴史の中で、人類は共産主義に怯え、そしてバックパックに潜むテロリズムの恐怖に怯え、現在では人類である我々自身に恐怖を感じているのではないでしょうか?自然環境の破壊を何とか食い止めようとしていますが、これらについては過去の歴史と同じく政治は我々を保護してはくれません。我々に課せられている責任は、今すべきことの必要性を世界に訴えることです。幸い各地でこれらを波及するために政治の手を借りずに慈善団体やボランティアの人々の手によって啓蒙活動が行われています。そのような多くのイベントのひとつであるCamden Green Fair(以下CGF)は中でもちょっと変わった趣で行われていますが、その内容は意味深い物です。 一例を挙げると、典型的な地域の団体のCGFが行うメトロポリタンフェスティバルは、バンドの登場するメインステージ、大型の社交ダンステント、そしてそこでは恐らく議論や討論を行う小さな集会所があります。イベント開催中の昼間に最も電気を消費するのは音響です。しかしながら前述の3カ所に音響システムを供給したHeadtec社のシステムは、必要な電源容量の小ささで皆を驚かせました。同社の創立者Mark Hornsby氏が説明します。「当社は制作マネージャーのCharlie Dorman氏より依頼されてこのイベントを担当することになりました。彼の説明によるとイベントに必要な電源は2つから取らないといけないということでしたが、一つはソーラーエネルギー、もう一つは水素電池でした。具体的に言うと水素電池システムが2つあり、一つは最大28アンペア、もう一つは16アンペアを供給します。少ないのでは?と思われるかも知れませんが、当社では通常このようなイベントに必要なPAシステムには十分であると考えていました。」 Hornsby氏は自社の機材を熟知しています。「メインステージにはd&b audiotechnikのQ-Seriesを4カ所で自立トラスに吊下げ、それにB2とJ-SUBを組み合わせていますが、アンプは合計でd&bのD12アンプを5台しか使用していません。集会所にはE3を使用していますが、簡単で効率的、かつ聴き取り易くなっています。テントは若干難しい状況でした。ここでは世界記録に挑戦する催しが行われていました。この最後の時プレイバックでは無く生バンドが演奏します。そのため中心の支柱にd&b の新E8を取り付けてありました。パワフルで軽量というプレイバックには最適なシステムでエリア全体をカバーしています。6ピースのバンド演奏時には若干低域を補う必要と、音像を少しステージに下げる目的でE12をいくつか使用しました。驚いたのは、欲しい音量まで上げていってもまだまだ出るという感じだったことです。最初は電源を供給している人たちは特にD12を5台使用していたメインステージを皆心配していました。しかしイベント終了後に私のところにきて我々のシステムの電源消費量の少なさに驚いたと話してくれました。d&bの製品がアンプとスピーカーを総合的な完全なるPAシステムとして開発されていることは知っていました。そして常にその音に私は感銘を受けています。そしてそれだけでは無く、電子的、機構的に能率的であり可聴周波数帯域において正確に指向性が制御されていることも分かっていましたが、今回そのエネルギー効率が裏付けられたことになります。Camdenのような自然環境に優しいイベントでこれ以上良いシステムがあるでしょうか?」