GLION ARENA KOBEにd&bシステムを導入
2025年4月、神戸ウォーターフロントの新たなランドマークとして誕生した1万規模の多目的アリーナ「GLION ARENA KOBE」。プロバスケットボールクラブ「神戸ストークス」のホームアリーナとしてだけでなく、音楽コンサートやMICEなど多様に活用されるアリーナです。本施設の音響システムに、d&bシステムが採用されています。今回は、GLION ARENA KOBEの施設管理および演出設備管理を担当する株式会社One Bright KOBEの坂東創太様にお話を伺いました。
株式会社One Bright KOBEが担っている役割を教えてください。
GLION ARENA KOBEは兵庫県神戸市に位置し、南東西が海に囲まれている突堤に建てられた、1万人規模の多目的アリーナです。 弊社、株式会社One Bright KOBEは本アリーナの施設管理や貸館営業、その他自社主催興行などを行う会社となります。
施設のコンセプトや、他のアリーナと差別化したいポイントはどのようなものでしたか?
一つ目は、特徴的な立地です。目的があって訪れる方もそうでない方も、景色や海沿いの雰囲気を楽しむことができます。また関西でも有数のターミナル駅である三宮駅から徒歩圏内でアクセスでき、土日祝日には直行シャトルバス、興行時には臨時シャトルバスなどの公共交通手段も用意しております。
二つ目は、常設演出設備が充実していることです。d&bのV-Seriesラインアレイスピーカーや、24m×13mの壁面大型ビジョン、その他センターハングやリボンビジョンなど、スポーツ興行は勿論、自主興行も実施しやすい会場となっています。三つ目は、関西では数少ない1万人規模が収容できる多目的アリーナです。本アリーナをホーム会場としている神戸ストークスの興行はもちろん、音楽興行や自主興行など、さまざまな興行を楽しむことができます。
バスケットボールの試合やコンサートでのd&bシステムの使用感はいかがでしょうか?
バスケットボール興行だけでなく、その他のスポーツ興行においても非常に高い評価をいただいています。スポーツ以外の利用においても満足いただいており、持ち込み機材や追加設備にも柔軟に対応することで、利用時の満足度向上につながっています。とあるリーグ関係者の方からは「新しいアリーナスタジアムの中では一番音が良い」との評価をいただき、我々としても非常に嬉しく感じています。特にMICE関係の利用者からは、「持ち込み機材なしで、ここまで対応できるのであれば、会場として非常に使いやすい」という声も頂いています。 私自身も、個人的な感覚ですが、実際にシステムが入り、初めて音を鳴らした時は「本当にすごいな」と直感的に感じ、担当として自信を持てる仕上がりになりました。 最近印象的だったことは、バレーボールのオールスター戦でのブラスバンド演奏です。d&bのスピーカーとの相性が非常に良く、音の作り方やバランスに非常に感動しました。
アリーナの音響設計において、特にこだわったポイントを教えてください。
最新の新設アリーナということを踏まえて、興行演出に必要な十分な音質と音圧を確保しつつ、どの客席でもコート側から迫力ある音を感じられ、さらにどの座席でも均一に音を届けられる環境を実現したいと考えていました。また、バスケットボール興行以外にも企業イベントや他競技の興行でご利用いただけるよう、明瞭度や残響時間といった音響面を意識するとともに、外部業者の方にも使いやすいよう各所に持ち込み機器を接続できる端子盤を設置するなど、どなたでも利用しやすい環境づくりにも取り組みました。音響には様々な指標があると思いますが、私たちは初めて来場される方にも、これまで神戸ストークスを応援してくださっていた方にも、近年増えている新設アリーナの中で最高のクオリティを感じていただくことを目標としています。実際には、実現しきれなかった部分や、工事との調整でやむを得ず断念した点もありますが、現時点ではお客様から良い評価をいただけていると感じています。
今後やってみたいことはありますか。
今のシステムでも十分ですが、もう少しサブウーファーを追加できたら、より迫力を出せて面白いかなと思います。
音響設備の検討において、どのような条件で候補システムを比較されましたか?
音質や聞こえ方はもちろんのことですが、やはりコストも非常に重視しておりました。その上で音響操作を実施されている業者様などへもヒアリングを行い、充分に我々が目指すクオリティを実現した上で、コストのバランスも取れる製品を選定いたしました。
d&bを採用する決め手となったポイントは何でしたか?
今回、メインにV-Series、ディレイにY-Series, xS-Seriesを採用しました。d&bのスピーカーは実際に展示会などで音は聞かせていただいており、クオリティとしては全く申し分ないと考えておりました。その上で、営業担当の方の臨機応変かつ迅速な対応や、技術チームの専門性、色々な事をオープンにご相談できた体制が特に決め手としては大きかったと感じています。
音響システム導入にあたり、特に難しかった調整や課題は何でしたか
特に大変だったのは工事の調整でした。工期も短い中、我々の叶えたい音響クオリティを実現するにはアリーナ中央にラインアレイスピーカーを吊ることなど躯体側との綿密な調整が必須でした。その過程で荷重や電源容量などの調整、さらにはお客様からの見え方への配慮など、関係者全員で長時間にわたり協議する必要がありました。
今後、GLION ARENA KOBEで実現していきたいイベントや取り組み、そして音響・演出設備への展望を教えてください。
今後は、弊社主催や共催のイベントをさらに増やし、GLION ARENA KOBEならではの演出や体験を提供できる場にしていきたいと考えています。そのためにも、当アリーナの強みである音響設備と映像設備をより幅広いイベントで活用し、ここでしか実現できない独自の演出を追求することで、会場とイベント双方のブランド価値を高めていきたいと思っています。 また、来場者の皆様に「GLION ARENA KOBEといえば演出」と目玉の一つとして認識していただけるよう、今後も演出面のクオリティ向上に一層こだわり、魅力づくりに尽力していきたいと考えています。
