d&bの主力製品C-Series がハンブルグ コングレス センターに!

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ハンブルグ コングレス センター(CCH)は1970年代の終わりに開館して以来、常に多種多様なジャンルのイベント会場となっています。コングレスセンターの名が示す通り、主な目的である会議の他に3,000席の収容数をもつ最も大きな第一ホールは、オーケストラ、コーラス、ロック、ポップスのコンサートなど多数の公演が長年開催されています。そして、広い扇形の観客席に深い傾斜の1階席とバルコニー席をもつこのCCH第一ホールは、どの席からも視界を遮られずに舞台の隅々まで見渡すことができるため様々なイベントを開催するのに理想的な会場です。さらに、ステージ前端から客席後方の壁までの距離が46mもあるわりに、厳選された建材と創造性を駆使した建築によって、大きな館内でも演奏者と観客との距離が充分に一体感を感じさせるよう配慮されています。しかし残念ながら、このようにゆきとどいた配慮が音響には反映されていません。このような欠点を補うためにCCHは、テクノロジーの進歩を利用することを模索しています。そして最近更新した電気音響は、目覚ましい結果を出すことができました。中でもCCHメインホールでの新しいPA設備のプランニングと導入が評価され、ハンブルグの音響サービス供給会社Amptown Sound & CommunicationのプロジェクトマネージャーRüdiger Aue氏が、名誉あるSinus Awardの劇場部門で受賞しました。 「ホール内の音響に関してはいくつか問題点があります。」Rüdiger Aue氏が語り始めました。「室内の残響時間は100Hz近辺では3.5秒、 10kHz以上のハイエンドでは1.0秒と短くなり平均で約2秒程です。しかし、一番の問題は反射音です。特に、客席の後壁からのものです。前列の席に座ると明らかにエコーが聞こえます。こういった環境は舞台上の演奏者にも悪影響を及ぼします。」 「このような場合最初に行う対処法として、スピーカーのエネルギーをなるべく横壁に当たらないようにし、室内の反響を最小限に食い止める方法が良く知られています。」とAue氏が言いました。「CCHの全ホールにd&b ラウドスピーカー システムを設置したのは、このためだったと言っても過言ではありません。 d&bの広範囲にわたる周波数帯域の明確なパターン制御が、この操作を容易にしてくれます。最近の導入では、左右にd&bのラインアレイC3、C4-TOP、そしてSUBをフライングし、ニアフィルにQ7を配置しています。そして中央にもQ1クラスターを配置して、2つめの補助的なサブウーファーシステムとの組み合わせにしています。これによって、以前から改善が必要だった後壁の反射音と客席でのレベル変動の問題に対処できました。」 Aue氏の設計は次のようになっています。館内の前方の席には、左右の低音用にd&b C7-SUBのクラスターを置き、フィルターの調整によって40-90Hzだけを再生するようになっています。後方半分の席にもC7-SUBを使って、 アレイを2つ設置しました。「これら4台のサブウーファーは、縦に一列に配置し、物理的に60Hzの1/4波長相当分の間隔を空けています。さらに、スーパーカーディオイドの指向パターンで音の伝搬ができるようにディレイ調整されています。このやり方で2つのことが達成できます。第一に、メインシステムのローエンドは、前列の観客が驚くほど大きな音でなくても、ホールの後ろまで音が届くようになります。第二に、後方向けアレイによる音の減衰はメインクラスター直下で-20dBになり、後方ではステージに戻ってくる低音エネルギー、つまり、問題のあのエコーを除去できています。」 Amptown社は、複雑な音響に対して複雑な解決策をインストールしました。ホールのどこからでも操作が可能なWLANを通して、 PCからも制御ができるSoundweb 8台とd&b D12 アンプ28台(Soundweb Designer とd&b Rope C ソフトウェアを使用)を設置したのです。 CCHに残された最大の課題は恐らく、ここを訪れるプロダクションエンジニアにこの常設PA設備を使うように彼らを説得することでしょう。しかし、Hofmann氏のテクニカルチームは、ホールの難しい特異性を指摘できるほどホールを知り尽くしており、この問題をバックアップできる長年の経験を持っていますので、彼らの言うことを聞かないエンジニアは大変かもしれません。

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