d&bと共にドラムと埃の世界へ。

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夕方、太陽が魔法のような琥珀色の光をあたりの丘に落とす頃、空気は鼓動するリズムで満たされる。そよ風の中に肥沃なアフリカの土を感じる瞬間。南アフリカ北部のどこかで、埃を巻き上げながら農場のトラックが走り去った後、人々の大群がリズミカルに吠え声をあげる。「ここにいる人たちの大半は20代。そしてほぼ全員がメタルヘッドだ」とエヴァート・デ・ムニックは述べる。予想外?いや、しかしオッピコッピは普通のフェスティバルではない。

ボツワナとの国境近くのノーザムという町から数マイルの場所で開催されるオッピコッピは、20年来にわたって南アフリカの音楽を作り上げてきた。デ・ムニックが活躍するマンゴ・グル―ヴは、歌声と金管楽器、そして笑顔が溢れるビッグバンドだ。「ここにいる子たちのほとんどは、両親の膝の上でこの音楽を聴いてきた。オッピコッピでは6つのステージ演奏が別々に行なわれるが、ここを訪れた総計25,000人のうち、20,000人はマンゴ・グル―ヴの演奏を訪れている。これはこのバンドが歴史的な価値を誇っているからだ。いくつかの楽曲はこの国の宝にもなっており、このバンドの評判は高い。我々のグループの成功はここで使っているシステムのおかげ」とデ・ムニックは述べている。デ・ムニックはサウンドエンジニアとしてこのバンドに携わり、PAシステムには敏感です。

プレトリアから2時間の場所を本拠地とするBlue Array Productions。ここのオーナーであるコブス・ファン・レンスブルクは、ほぼこのイベントの開始以来、ここで生まれたほぼ全ての音響ニーズに対応してきました。「オッピコッピが開催され始めてから、今年で20年になる。10年前にアコースティックステージ事業をスタートしたBlue Array Productionsとオッピコッピは一緒に成長を遂げてきたようなものだ。各ステージ間の間隔は比較的狭く、その間はビールや食べ物の出店で区切られている。もちろんこれらは音の漏れを防ぐことはできない。だからそれぞれのステージでリグの適切な設計と実行を行なうことが大切。これが、持続的なd&b機器の指向性が我々にもたらす商業的メリットだ。このように多角的なステージ環境では、リスナー全員のメリットを確保するためにシステムを最大化させることができる。これが、我々の主な仕事だ」と彼は述べている。

ステージ上では多様なd&bシステムが使用されています。「我々は6つのステージのうち5つのステージ向けにPAを提供している。そのうち4つのステージではモニターを含む全ての機器がd&bだ。我々は2007年以降、一貫してd&b製品を調達し続けており、現在はかなりの台数を保有している。メインステージではJ-Seriesを使用している。14台のJ-TOP、サイドにJ-SUBをフライングさせ、地面上に堅実なB2-SUBアレイを使っている。ディレイは全てQ-Seriesだ。2つめのステージではV-Seriesを使用している。これは最近調達した製品で、さらにグランドスタックのB2-SUBをCSAモードで使っている。第3のステージはQシリーズです。これは我々が最初に購入したシステムで、ミディアムクラスの屋外イベントや屋内のコーポレートイベントに非常に適している。ここでは、Q1をQ7フィル、Q-SUBと組み合わせて使っている。アコースティックステージでもQを使用しており、Q10のステレオペアをステージサイドにフライングするという簡単なもの。しかしこれはバレエ、アコースティック音楽、喜劇など、非常に広い範囲でのパフォーマンスに対応できる。ここではパワーではなく、カバレージが重視される」とも彼は語りました。

6年間におよぶ大規模な投資です。「我々は、このように事業を拡大し始めて以来、南アフリカのd&b代理店であるStage Audio Worksの素晴らしいサポートを受けている。ここでのサポートは、d&b製品に対して我々が行なった投資、そして保有台数の拡大に大きく貢献している。」デ・ムニックはこれらの投資を全く異なった視点で評価しています。「我々はここ2年間、国際的なツアー活動を行なってきた。だから、これは帰郷を意味しています。セットを数時間後に控えながらステージ上を歩いているとき、d&bシステムで仕事するんだと思うと笑みがこぼれてきます。その後、他のバンドの演奏をいくつか聴いたが、システムがいかに調整されているか、そして周波数がいかに会場内に広がっていくかを目の当たりにして非常に感動を覚えました。普通、私は圧縮されたサウンドを使わないでシステム上にタイトな音を求めています。簡潔にいいますと、広がりが大きいがタイトなサウンド、これでわかってもらえるかな?」

「Blue Arrayのシステム技術者は本当に良い仕事をした。他のバンドでも聴いた感じはとてもよかった。システムオンの状態でのサウンドチェックは行なえなかったので、サウンドチェック中、ヘッドフォンバランスを確認した。ここでも充分に満足をし、システムでも同じように良いサウンドが得られることを願った。Mango Grooveが演奏を始めたとき、ヘッドフォンで事前に聴いたサウンドとシステムのサウンドがさほど変わらないという事実にびっくりした。全ての楽器、そしてボーカルの間の定義が優れているからだ。ベース周波数は堅実でパンチが効いている。高周波数領域は非常に透明で、とげとげしさが全くない。とてもスムーズなサウンドだ。楽器上で調整する必要はほぼなかった。EQのキック、スネア、そしてオーバーヘッドを少しいじったくらいだ。タムとハイハットは何も変える必要はなかった。ギターもブラスバンドもEQなしで。少しだけコンプレッションとハイパスフィルターを効かせた。同じようにバックのボーカルにはHPFとコンプレッションだけを効かせた。そして、リードボーカルにはEQを少しだけ使った。主に近接効果を取り除くためにコンプレッションを効かせながら。キーには何も使わなかった。ベースにはスラップ音とマイルドなコンプレッションのためにEQを少しだけ使った。」

それだけ?

「私が最も興味深かったのは、観衆がバンドにどのような反応を示すのかということだったが、彼らは一部始終、盛り上がっていた。もし、彼らがあそこに立っているだけだったら、何かが間違っているということだ。これはバンドとはいえない。観衆が一緒に盛り上がってこそ、バンドであり、サウンドであると言える。サウンドがいかに素晴らしかったか、ここにいた生徒たちからは今でも絶賛の声が寄せられているよ。」

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