東海岸にある壮大

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アメリカ合衆国で最大のカジノ施設というと、ラスベガスを思い浮かべるでしょう?実は、違うのです。ラスベガスから2300マイル程東に行ったコネチカット州にあるものが最大です。Mashantucket Pequot Indian Reservation(インディアン保護区)にあるThe Foxwoods Casino Complexこそが、アメリカ最大のカジノなのです。当施設のシステム構築を担当したNorth American Theatrix(NAT)のJess Mele氏はこう語ります。「ここはアメリカで最大のカジノであり、敷地面積はおよそ1平方マイルにもなります。そのような広大に敷地において最適なオーディオ、ビデオ、照明システムを見極めることこそが、私達に課せられた課題だったのです。」 この広大な施設において一際目を惹くのが、豪華絢爛なMGM Grand Theatreです。収容人数は4000人、d&b audiotechnikのPAシステムが設置された60×30フィートのプロセニアムアーチを備えています。PAの導入を担当したのがNAT。どうしてd&bなのかという質問にMele氏はこう答えています。「d&bという選択はとても自然なものでした。d&bのシステムと言えば、最先端のオーディオパフォーマンス。それこそが私達が欲していたものです。」 Foxwoodsにてオーディオエンジニア部長を務めるSteve Gamelin氏もそれに同調します。「この施設はまっさらな状態から建てられました。だからこそ、よりレベルの高いシステムを求めていたわけですし、ツアーなど外部のエンジニアにも対応できるものが必須条件でした。そのようなシステムは数多くありますが、どれもが今や「時代遅れ」のテクノロジーと捉えられています。しかしその点d&bの製品には何か新しく、一味違ったものが感じられました。d&bを選択したのは私達ですが、NAT社はその導入に際して多大な助けとなってくれました。一流の施設を作り上げるのに必要と感じたものを手に入れるため、私達はNAT社と手を組むこととなったのです。」 意外な事にNAT社にとってd&bのシステム設置を担当するのは初めての事だったのですが、Mele氏はその判断に間違いは無かったと断言します。「d&b のD12アンプは既に定評を得ていますし、私達はトレーニングセッションや2001年から行っているオーディオコンサルタント・デモンストレーション等において十分な経験を積み重ねており、本製品のクオリティーとパフォーマンスについては熟知していました。そしてもちろん、d&b US Companyの社長であるColin Beveridgeと仕事を経て親交があったことも後押しとなりました。」 PAはJ-Seriesをメインとし、Q-Seriesラウドスピーカーをセンターのボーカルクラスターに使用しているのですが、劇場の難しい音響特性には注意深い対処が求められたとMele氏は説明します。「ここは大きな収容人数に対し、比較的小さな劇場です。そして劇場後部、バルコニーの真下部分にはいくつかの問題が見受けられました。そこで私達は様々なフィルを設置しました。ワイドなQ-Seriesラウドスピーカーが既に十分カバーしている最前列席にd&b E3を、d&bの新製品E8をバルコニー下部、そしてE12をバルコニー上部のフィルに使用しました。Colin Beveridgeがこれらの製品を試す機会を用意してくれました。それぞれが「完成された」製品なのですが、その調和も見事でした。例えるなら、それぞれのイメージが融合して一つのイメージを描く、という感じでしょうか。素晴らしい製品たちです。」 The MGM Grandは過密スケジュールで運営されており、ツアーとレジデントを含め、年間200本もの「一級作品」が披露されています。それだけにシステム設置のスケジュールもタイトにしなければならなかったとMele氏は語ります。「普段使用しているEASEでモデルを制作する余裕は無かったため、経験を頼りにしました。それに、劇場も製品のことも熟知していましたから。これだけのスケールとなると、通常では20ヶ月は要するところですが、私達は18週で作業を完了してみせました。」

クオリティーや作業の早さのどちらを見ても、実に驚嘆すべき成果と言えます。Gamelin氏もこう強調しています。「予想より1ヶ月早くオープンしましたがショーは滞りなく上演されました。それこそがNAT社、d&b、そして私達の経験豊かなスタッフが成し遂げた素晴らしい仕事の証明だと言えます。」 オーディオエンジニア部長として、Gamelin氏は新たなPAシステムを楽しんでいる様子。「d&bのシステムはどんなショーにも対応します。初年度には自前のPAにこだわるアクトがいたのですが、後に自分達の判断ミスに気づいたようで、次に来た時には私達のd&bシステムを使用することになりました。ツアーに帯同するエンジニアのほとんどは、SMAARTシステムでちょっとした計測を終えると、笑ってこう言いました。『何の問題もなく上手くいきそうだ!』ってね。」

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